トイレット
2011年12月14日 映画◆邦画 コメディ・ヒューマン引きこもりになったピアニストの長男モーリー、ロボットオタクの次男レイ、大学生の末っ子リサ。
そして、生前母親が日本から呼んだ祖母=“ばーちゃん”。トイレが異常に長くて、外に出てくる度に深いため息をつき、一言もしゃべらず部屋にもどり出てこない。
そんなばーちゃんを3兄妹は気になってちょうがない。レイは、その秘密を探ろうと奔走。
長男モーリーは、母親が使っていたミシンを発見し、ばーちゃんに手ほどきを受け、自作のスカートを作る。
末っ子リサは、自分のスピリッツをエアギターで表現したい、と言葉が通じないばーちゃんに熱く相談する。
そんな中、ばーちゃんが突然、行方不明に。
次から次へと起こる小さな出来事によって、バラバラだった3兄妹と“ばーちゃん”との絆が深まっていく。
母親が死んで、バラバラになっていた3兄弟が、
バーチャンの存在によって、少しずつ大切なモノを取り戻していく、
内容だけ見ると重たくなりがちな感じですが、
ユーモアが溢れていて、重たさは一切感じずに楽しめました。
もたいまさこのバーチャン最高です。
あのバーチャンが画面に出てきた時の、
何とも言えない間に何度もニヤニヤしてしまいました。(笑
バーチャンの台詞は殆ど無いので、バーチャンの
表情、行動が全てで、じっと見入ってしまいます。
あと、カナダ3兄弟が呼ぶ「バーチャン」の響きが癖になります。
発音の仕方が何とも愛らしくて、どことなく温かみがあります。
ちなみに、バーチャンが喋ったのは、長男モーリーが
引きこもりになった原因である、トラウマになっていた
ピアノコンサートに再び出場して、舞台上に立った時に放った一言のみ。
バーチャン超Coolです。
そして、心に響く名言もありました。
「ホントウの自分でおやんなさい」
って言うキャッチコピーも良いんですが、
モーリーの「欲求に理由を求めるのは無意味だ」
これはものすごく響いた。まさのそのとおりだと。
常々、思う事でもあります。
この台詞を、モーリーが自分で作ったロングスカートをはきながら
言うのですから、説得力もあるのです。
その後に、レイがポツンと放った「ギョウザが食べたい」
兄弟の距離がグっと縮まった瞬間。その後、皆でギョーザ作り。
この素朴な空気感、たまりません。
それと、もう一つ、モーリーが、言葉は通じなくても、
心は通じ合えると、妹リサに言い放つシーンもあります。
温かくも力強い言葉が沢山。
そして、ラストのレイのウォッシュレット初体験に爆笑しつつ、
エンドロールは皆でエアギター、Cool!
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