作家志望のダニエルの父親が亡くなった。葬儀の朝、ダニエルは引っ越しを巡って妻と揉め、さらに作家として大成功した弟のロバートが帰って来て自分と比較されると思い、ストレスをためていた。また、従妹マーサも婚約者を父親に紹介しなければならないことで悩んでいた。各人が様々な問題を抱えている中、葬儀会社から父親の亡骸が到着。だが、業者のミスにより棺桶には父とは別の男が入っていた。

2007年 アメリカ
監督 フランク・オズ

100点

ちょっとどころじゃないおかしさに、腹筋崩壊。

コメディ史上No.1の面白さでした!!

コチラ、イギリスの映画で、アメリカのコメディには無い、
ちょっと違った笑いのセンスを感じられます。
アメリカン・コメディで育った私ですが、
イギリスの笑いも私のツボを刺激してくれた。


舞台はお葬式で、ほんの、葬式当日の出来事なのですが、
葬式に集まる親戚たち…クセのあるキャラクターが
勢ぞろいします。

まず、小手調べに、葬儀屋が別の人の棺を
間違えて持ってきてしまい、危うく、
知らない人の葬儀をやるはめになったわ~!と
言う軽いブラックジョークから始まるのですが、
この時点でもう、結構、きてるよね。(笑

その中で、序盤に出てくる一つの薬が、
後の出来事の、伏線ともなっていて、
笑いのスパイスとなっています。
サイモンに、精神安定剤だと思って飲ませた薬が、
実は幻覚症状の現れるドラッグだったのです。

この薬が発端となり、どんどんおかしな方向へと連鎖します。
しかし、あくまで、笑いスパイスなのです。

そして、薬でラリったサイモンの奇行演技にもご注目です。
全く、意味不明な行動に、この時点でもう
笑いが止まりませんでしたw


それでも、序盤はまだ、クスクス笑える程度なのですが、
会場にいる何やら不審そうな小人症の男。
この男の存在が明らかになると、
さらに事態はますますおかしな方向へ。

この小人症の男には、とある事実が隠されていました。
他の人に知られてはまずいと言う事で、
手足を縛ってその男を拘束するのですが、
男が動いた拍子に、頭をぶつけて、動かなくなってしまいます。

男らは死んだと思い込み、どうせ誰も知らないだろうから、
父の眠っている棺の中にぶち込んでしまおう!と言う事になり、
うまいこと棺の中にぶち込み、葬式は再開するのですが…

ここで、冒頭のサイモンの幻覚症状と重なる出来事が起き、
腹がよじれそうになるぐらい笑いましたw



しかし、終盤の長男の祝辞は一転して、
とても感動的なモノでした。

父は偉大だった。完璧ではないが善人だった

混沌の中、常に死がつきまとう世界で、
悩みながら皆生きている。

理解を示せる人間が増えれば、世界はよくなるでしょう…


兄弟愛も丁寧に、見せてくれました。
最後は、きっちり、笑いで締めてくれます。



葬式コメディなんて不謹慎、と思われそうですが、
下品さやブラックさは、絶妙なさじ加減だと思いますし、
ヒューマンドラマな部分もあり、かつ最高に笑えてしまう
素晴らしい映画だと、私は思います。
そりゃウンコとか出てきますけどね。(笑

あまり、有名な作品では無いと思いますが、
自信を持っておすすめしたい。
レビューサイト各所見ても、高評価が多いです。

コメント

お気に入り日記の更新

この日記について

日記内を検索