大司教惨殺事件で逮捕されたのは、彼の侍者のアーロンという青年だった。売名家と呼ばれている弁護士マーティンは、事件の話題性から無償での弁護を申し出た。あどけないアーロンの表情を使ったマーティンの作戦も、明らかにされていく宅地開発に絡む大司教への恨みや“悪魔払い”の名のもとにビデオに収められた醜聞も、元恋人の検事ジャネットによって次々と提出される物的証拠の前にはなす術が無かった。そんな時、アーロンの精神分析を担当したアーリントン女医がつかんだ事実とは……。(

1996年 アメリカ
監督 グレゴリー・ホブリット

※微妙にネタバレしてるので、ご注意下さい。

エドワード・ノートンがスゴイ。

法廷モノは、どこか堅苦しくて面倒くさそうと言う理由で、
敬遠していたので、おそるおそるの視聴でしたが、
2時間を越える、130分、釘付けでした。

法廷でダラダラ喋るシーンが続くのかと思ってましたが、
意外と少ないです。
難しい専門用語が飛び交うわけでもなく、事件自体も、
複雑なものではないので、さほど脳みそフル回転する必要も無く、
ただじっくりと見入りました。

自分の名声のために動く弁護士リチャード・ギアと、
女検事ローラ・リニーの対決も単純に面白いのですが、
容疑者のエドワード・ノートンが、リチャード・ギアの存在が
薄れるほどの強烈な存在感を放ってます。



以下ネタバレ。




エドワード・ノートン、これが映画初出演とは思えない、演技力。
表情、スイッチが切り替わるたびに、ゾクゾクしました。

ラストの、エドワード・ノートンの言動は、ホっとして口が滑った
のもあるだろうけど、もう二度と判決が覆る事は無いとわかっているから、
からかいの意味も込めて、わざと言ったのではないかとも思う。
別に、わざわざ言う必要も無いけど、言わずにいられない程、
余裕ぶっこいて、心の中でざまぁと高笑いしてるんだろうなと思うと、
爽快感すら感じますw

そして、真実を知ったリチャード・ギア弁護士が、
静かに去って行く姿がまた何とも言えない味を醸しだしてました。

もし、普通の優良弁護士だったら、後味悪かったと思う。
悪者同士の潰し合いなので、感情移入する必要が無いので、
むしろ後味最高でした。

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